東富士演習場見学に参加して

8月24日(土)日本母親大会分科会に参加して

私が参加したのはNo.31の「東富士演習場見学と富士山五合目から雄大な富士山を仰ぐ」
です。
12時に三島駅北口集合。
助言者は、御殿場平和委員会の渡辺希一さんです。

薄曇りではありますが、お天気になり喜んでいましたが、
富士山は見えないとのことで、五合目には行きませんでした。

それでも渡辺先生のお話やバスの中での日本中から集まってきた方々の話が聞け、
有意義な日となりました。

お話の全部を記録することはできませんでしたが、
メモした範囲の内容を記したいと思います。

<渡辺先生はどんな人?>
助言者の渡辺先生は、生まれも育ちも富士山のふもと。
6年前まで私立高校の教師をしてみえました。
社会科と思いきや担当は「理科」。
地震・火山が専門だそうです。

学校を退職する年の3月末、オスプレイに反対する住民の会を発足、
横田、厚木、岩国基地と連絡をとってみえます。

<日本の基地>
全国、津々浦々いろいろな基地で、何かが飛んでくる。
日本全土は、沖縄の状態に似てきている。
「東富士演習場ウォッチングーガイドブック」は2015年10月に発行。
バージョンアップした令和7月末までの内容となっているそうです。

以下の内容は、この「東富士演習場ウォッチング―ガイドブック―」よりの抜粋も含んでいます。
引用は※印。

<「基地」の面積比全国3位>
静岡県には、東富士演習場の他に今沢基地(沼津)、静浜基地(焼津)、浜松基地があり、
面積比では全国3位となっています。
面積8800haの民公有地(60%)で、地主が5000人います。
地代は年間90億円、基地マネーです。

※ 全国の多くの基地は、国有地に所在していますが、
  東富士演習場は、民公有地の割合が多いことが特徴です。

※ 基地面積の割合
  1位沖縄県(11.04%)、2位東京都(1.29%)、3位静岡県(1.23%)
  基地面積(米軍基地を含む)
  1位北海道 34.081ha、2位沖縄県 25,011ha、3位静岡県 8915ha


<東富士演習場の歴史>
①戦前、②日米安保条約、③米軍支配、④米軍・自衛隊、⑤自衛隊
東富士演習場は、御殿場市、裾野市、小山町の2市1町にわたり、
人口は9万人。
その人口9万人のうち2万人が自衛隊とその家族。
また、退役者もいる。
駒門駐屯地では戦車隊に勤務する比較的若い人が多かった。
ところが、戦車隊が北海道や九州に移転することになると、
移転後若い人がいなくなってしまう、と反対の声が上がった。

バスはちょうど基地の門の横を通り、
「門兵が銃を持っています」と説明があったけれど、
(私は見損ねてしまい、残念!
でも、すぐにシートが被った戦車が見えました。)
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ほんの少しだけですが、シートのかかっていない戦車も見ることができました。
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演習場のそばには東名高速道路があり、いつでも高速に乗ることができます。
(それがどういうことなのか、考えると怖いと感じました。)
バスは気持ちの良い森を抜けていきます。
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<富士総合火力演習>
富士総合火力演習の予行演習が前々日に行われました。
本番は8月25日(日)です。
富士総合火力演習は年1回公開される演習で、
弾薬の費用だけで3億円以上のお金をかけているそうです。

火力演習場の近くにくると、何台ものバスと遭遇しました。
また、駐車場にも観光バスが自衛隊トラックの横にありました。

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屋台も準備されていて、お祭りの前日状態です。
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演習場では、大勢の観客が見ることが出来るように、
スタジアムのような座席が設置されていました。
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下の写真の右手にある青いモニターが、射撃の映像を映し出します。
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もっと、奥に行くと射撃の巨大な的がありました。
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<いつでも危険>
パラシュート訓練では空砲が落下しました。

戦前の演習場は帝国陸軍でしたから、田畑に入会権があり、
中に入って良かった。
戦後、自由に田畑を耕しても良いことになり、
耕作しましたが、1年もたたないうちに連合軍が基地としてしまいました。

さて、今見えているのは、富士山エコパーク焼却センターですが、
煙突の高さは何メートルでしょうか?
「59m」と正解者がいました。
なぜ、59mなのでしょうか?
それも「航空法」と正解された方がいました。
基地があるからだそうです。

<防衛予算で公園>
今日、皆さんが行かれる「樹空の森」はお金をかけたとても素晴らしい公園です。
しかし、その建設費用は防衛予算が9割をしめています。

集団にお金が入り、その団体は法人格となっています。
そこに見えているグランドやナイターの立派な施設も防衛予算で出来ています。

(富士山樹空の森は、広大で晴れていたら富士山が望める素敵な公園でした)

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曇り空だったので富士山は見えませんでしたが、
丘陵と森に囲まれ、広い池で子供たちが水遊びを楽しんでいました。
でも、このすぐ隣に、自衛隊基地と米軍キャンプがあるんですよね。
私だったら行かないかな。
そう思っていると上空をヘリが飛んでいました。
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ビジターセンターの2階では、自衛隊の展示や、映像が見えるコーナーがありました。
富士総合火力演習2014の動画を少しだけ見ることが出来ました。
その動画の写真です。
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巨大な的に命中!
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<「来るなオスプレイ」看板攻防戦>
今、通り過ぎてしまいましたけれど、「来るなオスプレイ」の看板がありました。
これは、オリンピックがあるので、「どかして」といわれたものです。
それでも、2カ月間の猶予をもらいました。
その期間でどうしたら撤去しなくてもよいか調べました。
法律で「5㎡以内なら建ててよい」となっていることに気づき、
再度、話し合った結果、撤去しなくても良いことになりました。

あとから、他にも看板があって、それは撮影できました。
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<側溝をわたったら、米軍基地>
目の前にフェンスが見えています。
そこから先が米軍基地だとだれもが思うでしょう。
ところが、現実にはその手前の側溝から先が、米軍基地となっています。
だから、側溝を渡ってしまったら、米軍から抗議をされてしまいます。
わずかな面積の米軍キャンプに管制塔があります。
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米軍キャンプ前で説明される渡辺先生
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<オスプレイ監視、許可攻防戦>
私たちは、県道の路肩でオスプレイの監視のために、
テントを張ったりしています。
県道であるので、当然静岡県の交通課が窓口となります。
そこで、静岡県交通課にオスプレイ監視のための許可申請を出しました。
使用目的に「オスプレイの監視活動」と正直に書いたところ、
「前例がない」といわれました。
岩国基地にも問い合わせましたが、そういう事例はないそうです。
結果、OKが出ました。
(2014年7月16日、前後10日間)
オスプレイ監視のための道路使用許可は、静岡が全国初です。


<オスプレイ監視の情報網、マスコミからも一目置かれる>
許可が出たことを聞き、マスコミも許可申請をしました。
私たちの場所があるか心配でしたが、マスコミがあけておいてくれました。
どうして、そんなに親切だったのか?
実は情報は私たちからしか、手に入らないからです。
各基地周辺には、ネットワークがあり、
厚木基地からオスプレイが出ると、その連絡がすぐに私の方に来るようになっていたのです。
(厚木基地から10分)
ですから、私の携帯電話がなるたびに、マスコミが私の周りを取り囲みます。
何度か私用電話があったあと、オスプレイの離陸連絡が入りました。
初めてのオスプレイ飛来の様子がこうして、撮影することが出来たのでした。

<オスプレイの爆音>
オスプレイは旋回時にはヘリモード、帰るときは飛行モードとなります。
低空飛行になるとお腹にぐっとくるほどの爆音です。

<欠陥機、死者40名越え>
千葉県木更津で17機。
どこで訓練しても「東富士演習場」に戻ってきます。
死亡者はすでに40名を超えています。

11月4日に7機のうちの1機が。
そして、12月にはその機体が沖縄で事故を起こしました。
東富士で事故をおこしてもおかしくない状況です。

<行政協定は守られている?>
行政協定(正式名称:東富士演習場使用に伴う関係市町との行政に関する協定)
4条に「武器及び演習行為の規制」があります。
そこには「自衛隊は、核兵器、毒ガスはもとより、爆弾及び地元民に危険を感ぜしめるような武器は、
持込み又は使用しないこととする」となっています。
地元民が危険だと感じる事はできないことになっているのです。
それは果たして守られているのでしょうか?

<地位協定>
管制塔は米軍キャンプにあり、自衛隊も使っています。

自衛隊基地内(東富士演習場)なので、米軍も使えるのです。
自衛隊基地内でなければ、米軍しか使えません。
これは地位協定によるものです。

地位協定は正式名称を
「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域
並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定」といいます。
米軍の地位を保証する法律なのです。

<地位協定の前提は米軍が出ていくこと>
東富士演習場は、全国でもまれな経緯となっています。
1945年陸軍が出ていき、連合軍が入ってきます。
サンフランシスコ条約、安保を経て、
米軍陸軍が入ってきます。
日本では、警察予備隊から自衛隊となりました。
その時点で米軍の演習場は自衛隊が無断で使用している状態になりました。
地主が「米軍にのみ貸した」と主張したためです。
そのため国は米軍が出で行くので、自衛隊が使用します、と説明しました。
「使用協定」の大前提は、米軍基地全面返還だったのです。

<第二東名>
まだ、建設中ですが、すぐ横を第二東名も作られています。
厚木基地まで続きます。

<二元的管理>
正式には同じ時間帯で使えません。
ところが、合同訓練を9回も行っています。
細かく場所を分けて同一区域ではないことにしています。
米軍が行う場合には地位協定に基づきます。
一方自衛隊が行う場合には国内法が適用されます。
共同で訓練を行うと責任者がはっきりしません。
そのために、認められていないのです。
過去には山菜取りに来た人が撃たれるという事故も起きました。
それを防ぐために二元的管理は禁止されています。

※「二元的管理」とは、自衛隊と米軍が同一時間帯、同一区域で使用することをいい、
「使用協定」との競合矛盾があるとして、
「二元的管理」=日米合同演習を禁止しています。

<CATC>
CATCでは普段100数十人ですが、1000人規模の訓練の時もあります。
宿舎棟は思いやり予算によってつくられています。

※CATC:諸職種共同訓練センター
ー米海兵隊が2013年に発行した「2025戦略展望」より部分抜粋ー
 CATC「キャンプ富士」で在沖縄第三海兵隊師団は総合実弾演習を行うことができる。
また、「キャンプ富士」では海外遠征時に予想される偶発時での作戦や
予定された任務に対する訓練を部隊ごとに行うことが可能である。
 海兵隊にとって演習場は水陸両用の機能を持つことが必要であるため、
沼津海岸の保持、使用は必要不可欠である。
沼津海岸は富士演習場と隣接はしていないエリアだが、
より一層の収容能力を持つように開発していくもありうる。
 現在行われている富士演習場の調査によって、
MV-22オスプレイの配置、そして将来的な富士演習場への配置に関する効用を確認できるであろう。

つまり、米海兵隊は、すくなくとも2025年まではキャンプ富士を返還するつもりはなく、
沼津の今沢基地と共に、ますます訓練の拠点化を図っていくことがわかります。
「使用協定」の大原則である「米軍基地全面返還」に逆行することを公然と発表しているのです。


<東富士演習場でも「104訓練」を実施>
沖縄で危険な訓練を行っていました。
その負担を軽減するために、本土5か所で1997年から分散・実施されています。
北海道矢臼別、宮城県王城寺原、山梨県北富士、静岡県東富士、大分県日出生台。
104訓練では榴弾砲や白リン弾も使用されました。

※白リンは日本では「毒物」と指定されており、
五酸化リンを吸入すると、肺気腫を起こすことがあり、
黄リンが体に触れると激しいやけどを起こします。

<訓練監視方法>
電話に出ない→訓練終わり
「射撃中のランプ」消える

<オスプレイMV22、CV22>
MV22は米海兵隊仕様で、強襲作戦に使用。
CV22は空軍仕様で、横田基地で使用。
日本の自衛隊が決してやってはいけないことを、米軍は日本の上空でやっている

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ここから先は、バスの中での質問タイムです。
沖縄から北海道まで様々な地域の方の意見が聞けました。

<滋賀県>
伊勢でオスプレイの演習がありましたが、
問い合わせてもルートを教えてくれません。

渡辺先生:岩国→三重陸自→相模

<愛媛県>
基地で地熱発電は現実的ですか?

渡辺先生:噴火する山だから難しい。
温泉の熱(蒸気でタービンを回す)利用も考えられるが難しい。

<和歌山県>
自衛隊グッズで、服装の上から下まで迷彩服を着た若い人が大勢います。
どうしたらよいのでしょうか。

渡辺先生:服装は本人の自由。
戦争か平和かを若い人たちがと話をする機会があるかどうか?
私自身についていえば、「原爆と原発は根っこは同じ」ということは、
理科の授業で話をしたことがあります。

司会小野田さん:基地内については詳しいです。
滝原駐屯地。今までは普通の服装で通勤していたのに、
最近では迷彩服通勤となっています。
買い物や銀行なども迷彩服です。
見慣れてきてしまいましたが、決して慣れてはいけないと思っています。

<岐阜県>
平和活動を若い人がしない。後継者を作りたいがどうしたらよいか。

<茨木県>
五合目では何が見えたのでしょうか?

渡辺先生:演習場全体が見えます。
もちろん富士山の頂上も見えます。

<北海道>
演習場全体を空から見るのは信じられません。

<埼玉県>
普段は迷彩服の人が近くにいないので驚きました。
少子化で自衛隊員は入隊しているのでしょうか?

渡辺先生:駐屯地の一つに富士学校というものがあります。
防衛大を卒業後、勤務します。
「平和を仕事にする」といいながら武器を持っているのはおかしいと感じています。
御殿場、裾野、小山市は「毎年名簿を提出しています。」
と公言しています。
また教師を対象とした募集説明会も行われています。
立花記念館で行われ、宴会もついています。
私自身は生徒たちに「自衛隊に入るな」とは言えない立場でした。
それでも、自分の受け持ちクラスからは自衛隊にいく生徒を出さずにすみました。
海外派兵の危険性をさりげなく話たりしていました。

また、ある時、教頭先生の前で「あの先生は自衛隊に反対している」と生徒に言われてしまいました。
その時は、
「先生はあなたのお父さんの仕事にケチをつけているわけではありません。
海外へ行くと命を落とすことがある。そうすると、父親のない子となってしまう。
先生がそういう子を作りたいと思うか?」といいました。
その後、数年たって、その子は就職の報告をしてくれました。
ケアマネになったそうです。

また、ある時は、三者面談でお母さんが
「うちの子は、しっかりしないから自衛隊で一人前にしたい」といったので、
冗談ぽく、
「自衛隊の方が迷惑するかも!」と言いました。
大事なのは、「いけない」とは言わない事。
こういう事があるかも、という言い方をしています。


司会小野田さん:「自殺したらしい」といううわさをよく聞きます。
一人でも声を上げていくことは大事。
お菓子の包装で自衛隊のものがあったので、苦情をいったら販売中止になりました。

<京都市>
タックシールについて高校生2人が「やめて」と声を上げてくれました。

<大阪>
維新の会がオスプレイ配備に積極的です。
新婦人として申し入れましたが、国だからダメと言われました。
市町村の仕事だと反論し、8月29日に面談し、交渉する予定です。
効果的な言い方はあるのでしょうか?

渡辺先生:災害と自衛隊は違います。
オスプレイは防災には役にたちません。
地面が焦げて、危険です。


<神奈川県>
厚木基地のすぐ近くに住んでいます。
厚木基地は厚木市ではなく、神奈川県綾瀬市と大和市にあります。
人口の多い地域ですが、パイロットの姿が見えるくらい低空で飛んでいます。
基地対策課に電話しています。
駅のホームでは、爆弾が落ちてくるのではと思うぐらいの音がします。
硫黄島に一部移転して、少しは静かになりました。
それでも、引地川公園ゆとりの森や大和ゆとりの森の公園の真上を離発着する飛行機が飛んでいます。
事故が起きたときはどう対応するのかと心配です。
若い人はそれを「かっこいいね」とみています。

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