日本原水協全国集会&3・1ビキニデー特別企画 (2月28日)

2月28日(月)13:00~15:00 オンラインで開催

第一部 日本原水協全国集会

司会者 伊藤ナシカ(民主青年同盟中央常任委員)
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主催者あいさつ 小畑雅子(全国労働組合総合連合議長/日本原水協代表理事)
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ウクライナからの撤退を強く要求します。
ロシアのプーチン大統領は「最も強力な核保有国」と威嚇。
ロシアの核兵器の威嚇に怒りを感じざるを得ません。
国際社会は核兵器をなくす努力をしていかなければなりません。

基調報告 安井正和(日本原水協事務局長)
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核兵器禁止条約の発効から1年。
条約を支持し参加を求める声も、核保有国や各依存国での世論調査で6割から8割に達しています。
この世論を背景に、ノルウェーやドイツの第1回締約国会議へのオブザーバー参加の決定に見られるように、
核同盟を称するNATO加盟国の中にも変化を生み出しています。
今年1月3日、核保有5大国は共同声明を発表し、
核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならないことを断言」しました。
ウクライナでの軍事的緊張は、軍事衝突から核の応酬へとエスカレートしかねない危険をはらんで推移しています。



「禁止条約を力にともに核兵器のない世界へ」海外との交流 フォーラム

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1.ジョゼフ・ガーソン (平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン議長/アメリカ)
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ロシアの侵攻に抗議します。
即時休戦と包括的な安全保障の誓約が必要です。
プーチンは、欧州安全保障協力機構とNATOが、ロシアとの間に結んだ
「他国の不利益の上に自国の安全保障を強化しない」
という基本文書の誓約に違反したとして、アメリカとNATOを非難しており、
またロシア帝国の再興という野望を持っています。

ロシア侵攻で生まれた意図せぬ結果の1つは、
ウクライナがソ連の核兵器を放棄しなければ侵略されなかったはずだ
という考え方です。
これは、イラン、韓国、そして日本への核拡散の考え方に影響するはずです。
もう1つは、NATOのアフガニスタンからの撤退が混乱をもたらした後、
バイデンがその危機を利用して「アメリカは戻ってきた」と誇示したことです。
スウェーデンとフィンランドはNATOに接近しつつあり、ノルウェーには新たな軍事基地ができるでしょう。
東欧にはさらに米軍とNATO軍が配備されるでしょう。

アメリカの帝国主義的傲慢さは異常なものです。
バイデン大統領がロシアのウクライナ侵攻を予測する一方で、ブリンケン国務長官はオーストリアとフィジーに飛んでクアッドを強化し、中国海軍が米第7艦隊を出し抜くことがないよう動きました。
全てのアメリカ人にウクライナ脱出を促している最中に、ホワイトハウスは包括的な帝国主義的インド太平洋安全保障戦略を発表しました。

とりわけ危険なのが、バイデンと日本政府が「1つの中国」政策を攻撃していることです。
米中の戦闘機や選管が台湾の領海や小腔でおこなう挑発的な軍事「演習」は、事故や誤算につながり、破壊的な戦争を引き起こす危険があります。

アメリカ、中国、日本の3国は、核兵器と気候の危機への対処に集中せねばならないのも関わらず、
反対に軍事費を増やしており、日本の場合には、すでに膨大な軍事予算を2倍にすると公言しています。
これは狂気の沙汰です。

2.マリオン・キュプカー ドイツ宥和会
 いかにしてドイツ政府に締約国会議オブザーバー参加を約束させたか
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ドイツに配備されている米国の核兵器に対する市民の抗議行動が、
2022年7月にウィーンで開かれる核兵器禁止条約第1回締約国会議に
ドイツ政府がオブザーバー参加するとの決定につながりました。
ドイツの新政権を代表するのは、緑の党の党首である40歳の新しい女性外務大臣アナレーナ・ベアボックです。
ベアボックは参加するのではなく単に会議を傍聴するだけになります。

ドイツICANを含む私たちのキャンペーン
「ビューヘェルはいたるところにある。今こそ核兵器をなくそう」
とともに、私たちはNATOの危険な核抑止政策や、ビューヘェル独空軍基地に配備されたアメリカの核兵器について、広範な政治議論を巻き起こしました。
私たちは力を合わせてドイツ政府に圧力をかけ、ビューヘェル基地からB61米核爆弾約20発を撤去させることをめざしています。

現在までに180人の連邦議会議員を含む662人の国会議員がアピールに署名しています。
アピールは以下のように述べています。
「核兵器廃絶は高度で世界的な公益であり、すべての国民の安全と幸福の促進にとって不可欠な一歩」。
州都を含め137都市が、核兵器禁止条約支持のアピールあるいは連邦政府への条約加盟の呼びかけに加わっています。

私たちの平和キャンペーン評議会も政府の今後の動き1つひとつを監視し、核兵器システムの「近代化」計画を追跡調査しています。
各議員に核兵器禁止条約の批准を求める議員アピールに署名するよう要請し、彼らがそれに反することをした場合は国民に警告を発しています。
この問題への国民の関心は高く、80~90%の国民がドイツからのアメリカの核兵器撤去と核兵器禁止条約の批准を望んでいます。

3.李 俊揆(イ・ジュンキュ) 韓神大学統一平和政策研究院上級研究員
 もう一度反核平和の連帯戦線を固めよう
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今年1月北朝鮮は、極超音速ミサイル、巡航ミサイル、SLBMなどが含まれた第7回のミサイル発射実験をおこないました。
バイデン政権は「調整された実用的なアプローチ」という対北朝鮮政策を打ち出し、
対話の扉は開かれているというメッセージを送り続けていますが、
北朝鮮が「敵対政策」と規定した韓米合同軍事訓練、対北朝鮮制裁に対する何らの措置は提示せず、
しかも昨年12月には北朝鮮に対して追加制裁を発表しました。
北朝鮮の「条件」とアメリカの「要求」を、当事者として調整すべき韓国が「終戦宣言」という形にこだわっていたことに疑問を抱かざるをえません。

朝鮮半島平和プロセスの急激な進展と膠着を振り返って、次のような課題を導き出すことができます。
第1に、朝鮮半島の非核化は、平和体制構築の過程とともに、段階的に進めていかざるを得ません。
第2に、北朝鮮の言う「敵対政策」、つまり米韓合同演習と制裁の見直しです。
第3に、安全保障のジレンマです。
1つは、核抑止力の対決構造です。もう1つは、南北の軍備競争です。

このような情勢だからこそ、核兵器を禁止し
「核兵器廃絶をいつかのあいまいな目標ではなく、すべての国が積極的に努力して達成すべき基準として確立した」
核兵器禁止条約を中心とする反核平和の連帯をもう一度固めることです。

<パネラーへの質問>
Q ドイツのマリオン・キュプカーさんへ
  ウクライナ戦争についてドイツの皆さんはどのように思っていますか?
A NATOは戦争への拡大に進まないか、ウクライナ問題も心配しています。
  私たちは抗議行動をしています。
  政府に対して武器の支援を求めています。もちろん平和的な解決が必要です。
  緊急支援のお金を送ることを求めています。

Q 韓国のイ・ジュンキュさんへ
  日韓はどのようなことをすべきでしょうか?
A ウクライナ侵攻そのものは連帯すべきだと思います。
  今回のことで影響を与えること。
 ①核兵器を放棄したことで侵略された、と言われること。
  つまり北朝鮮に核兵器を放棄させる展望にどのように影響を与えるかです。
  私たちの運動に悪影響を与えます。
  この地域で二重三重の安全保障をどのように築き上げていくか。
 ②韓国で大統領選があるが、「平和は力が必要だ」と候補者が発言しました。
  それは悪影響があります。

Q アメリカのジョセフ・ガーソンさんへ
  アメリカはどのように事態を収めようとしているか?アメリカの運動は何をするか?
A ウクライナ侵略はアメリカに支援を与えている。
  非常に厳しい状況です。
  励まされるのは平和運動が活発化していることです。
  30年にわたった時代は終わりました。
  アメリカの国民が手を繋いで、戦争を止めなければならない。
  特に気候の問題では手を繋がなければならない。
  核兵器の状況にアメリカ国民は気づいてこなかった。
  今、初めて知った人もいます。
  危機の時期にも平和への団結が非常に大事です。




草の根運動から

高校生平和ゼミナールのみなさん(東京・埼玉・沖縄)
東京高校生平和ゼミナール
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核兵器の被害にあうのは私たち若者です。
街頭などで署名運動を行っています。
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埼玉高校生平和サークル Peace Wing
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原爆ドーム保存のきっかけになった楮山ヒロ子さんの日記を紹介しました。
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沖縄高校生平和ゼミナール
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本当に必要なカサは核兵器禁止条約です。

新日本婦人の会茨木県本部
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1人10筆の署名目標のうち42%を達成しました。
また、報道もされました。
コロナ禍ですが、若い世代はオンラインならではの参加が出来ました。
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水戸支部やまゆり斑では、平和のパネル展を行っています。
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常総市でははじめての原爆展をおこないました。
休憩時間に市の職員が来てくれたことも嬉しいです。
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今年に入ってからは竜ケ滝支部が展示しています。

埼玉土建労働組合
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埼玉土建は建設の労働組合です。
組合では仲間の相談にのっています。
税金相談、仕事と生活の支援など。
それとともに平和で核兵器のない世界を作る運動を続けてきました。
原水禁大会では、若者を中心として、毎年50人程度送り出してきました。

みんなでうたおう♪ We Shall Over come
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第二部 3・1ビキニデー特別企画
「核兵器禁止・廃絶をリードする日本へ」パネル討論

司会(コーディネーター):日本原水協 前川史郎
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日本政府はいつでも核を使えるように求め続けています。
世論に屈してはいけません。
核兵器禁止運動をリードできるようになりましょう。
5人のパネラーです。
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和田征子(日本原水爆被害者団体協議会事務局次長・被爆者)
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核兵器禁止条約を日本は今すぐ批准すべきです。
アメリカ軍の原爆投下から77年経ちます。
社会から様々に阻害されてきました。
被爆者は平均年齢84歳、13万人に減りました。
核兵器によっては安全な世界はもたらせません。
放射能の被害は国境を越えていきます。
21万人の人が亡くなったあの時とは全く異なる規模の危機があります。

中野紘一(上智大学教授・知識人)
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憲法改悪に反対です。
核兵器禁止条約の批准を希望しますが、まずは、オブザーバー参加を求めます。
岸田首相は、ハト派のイメージですが、あまり期待できません。
首相は与党の支持がなくては行動できないからです。
そして、何も政策転換できずにいます。
ハト派のイメージのみ利用されているのです。
安部氏らはメディアを上手く利用。
参議院選挙後は、岸田首相は降板させられるでしょう。
選挙で負ければ、参議院でもノーチェックになります。
背筋が凍るような思いです。

笠井 亮 (衆議院議員)
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ロシアのウクライナ侵攻、この暴挙を許せば、世界は根底から崩れます。
核の威嚇は断固として許されません。

武本匡弘 (プロダイバー/環境活動家)
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NPO 気候危機対策ネットワーク代表
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以前の見事な美しい海です。
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今はサンゴの白化現象が世界的に起きています。
少し前は石垣~西表島は大丈夫でした。
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ところが、現在、石垣から西表島でさえも白化し始めました。
2024年にはサンゴは見られなくなるかもしれません。
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この50年間で約9割の魚がいなくなりました。
サンゴがいなくなると魚はいなくなるのです。
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南太平洋の島ではおもてなしをしてくれました。
彼らは自給自足をしています。
御馳走では、魚すら出てきません。
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太平洋の国々は大国のエゴに振り回されてきました。
戦争によって支配され、戦後は核実験の被害を受け、今度は気候変動による被害。
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軍事行動の全てが環境破壊であり、気候危機の大きな要因です
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辺野古大浦湾でもサンゴの白化が見られます。
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北海道から沖縄まで、講演会に出かけています。
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戦争も気候危機も若者の未来を奪います
平和と気候危機は一緒です。
人類共通の課題です。
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中村涼香(KNOW NUKES TOKYO共同代表・青年)
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核兵器では私たちを守ることができません。
手遅れになる前に声を上げていかなければなりません。
日本はどこの国よりも声を上げるべきなのです。
核兵器禁止条約は34%の議員しか署名していません。
政府と国民が解離しているのです。
国会議員との面会を始めました。
互いの不信感をもたらす核の保有。
誰もが核兵器の脅威と隣り合わせなのです。

パネラーへの質問
武本さんへ
Q 汚染水の潰瘍廃棄についてどのように思われますか?
A 大反対です。
汚染水を流すとどんな影響があるか分からない。
海はゴミ箱ではありません。
山に問題があれば、山から川へ、川から海へと流れていきます。
嫌なものは水に流せと、海に流されていきます。
ロンゲラックやビキニでは魚を食べて口がしびれた人がいます。

笠井さんへ
Q プーチン大統領と安部元首相についてどう思われますか?
A 日ロ首脳会談で友人発言をしています。
友人なら、ウクライナ侵攻はダメと言わなきゃいけない。
安部発言は酷い。
プーチンの領土野心を前にして、その行動を擁護する発言です。
力づくの部分のみが硬い友情でしょう。

中村さんへ
Q きっかけは?
A 長崎の生まれで母方の祖母が被爆者。
大学に入った時、被爆地と外の意識の差に気づき、危機感を感じました。
共感してくれる仲間たちがいて、活動しています。

2ラウンド目の発言(時間があったため)

中村さん
最初の面会は長崎からの議員でした。
被爆地である長崎で1名しか署名していないためです。
多少の恐怖がありましたが対話を進めていきました。
議員の方々は、国際関係をみているということをひしひしと感じました。
長崎の人の苦しみや悲しみを共有してもらいたかったのですが、話が交わることはありませんでした。
対話を続けるメリットは、これだけ真剣に考えているということを伝えられるということです。

武本さん
気候変動は遠いところで起きている気がするという人が多い。
真冬の海で熱帯魚が泳いでいます。
磯焼けで、関東はヒジキが採れなくなりました。
気候変動は目の前に迫っています。
海の中は見えないので、実感がないのです。
気候正義、climate justice」という言葉を知らない人が多いです。
(今の日本で)普通に生活しているということは誰かを犠牲にしていることです。
(変わらなければ)希望はない、絶望しかありません。

笠井さん
覇権主義は失敗します。
今日の服装はウクライナカラーにしています。
国旗の上の青は空、下の黄色は小麦畑を意味します。
ウクライナは豊かな穀倉地帯です。
このまま続けば、小麦が入ってこなくなるかもしれません。

中野さん
恐ろしいのは強者の論理で力で屈服させること。
アメリカがごり押ししてくるとどうしたらよいか。
メディアを動員したキャンペーンが行われるだろう。

和田さん
国連でパネルを展示することになりました。
その中に「汚染水」を入れました。
すると、外務省に「汚染水」という言葉を「処理水」と変えるように言われました。
議員の中でも実情を知らない人が多いです。
話を聞いて欲しいと思っています。

参加者735名



<感想>
ロシアのウクライナ攻撃は確かに大問題だと思います。
それでも、ジョセフ・ガーソンさんがおっしゃるように、ウクライナがソ連の核兵器を放棄しなければ侵略されなかったはずだ、
という考え方の流布は怖いです。
また日本において問題なのはそれを中国の台湾有事論とつなげて報道されていることだと考えています。
平和のために何をするかではなく、それを軍事拡大に結び付けられていると感じます。
危機をチャンスに変える考え方が必要だと思います。

今回の講演会はいろいろな材料を私に与えてくれました。
例えばドイツのマリオン・キュプカーさんは、ビューヒェルドイツ空軍基地に配備されたアメリカの核兵器について問題にされています。
同様のことが日本でも存在すると考えられます。
アメリカの核兵器が日本の米軍基地に存在すると、仮定すると、それは諸刃の剣であると背筋が凍ります。
でも、そのことに危機感を持つ人が増えれば、核兵器禁止条約批准への道は開けるかもしれません。

あと、「気候正義」という言葉を初めて聴いたとき、正義を振りかざすなんてと思ってしまいました。
その後、世界的な運動だと知りましたが、武本さんが言及された時、恥ずかしくなりました。
平和と気候変動は同じだということも痛感しました




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