「どうする『核ごみ』問題ーマシオン恵美香氏講演会」
6月16日(日)
おおぶ文化交流の社 会議室 13:30~15:30
マシオン恵美香氏の講演会に行ってきました。
タイトルは、「どうする『核ゴミ』問題」 で、
サブタイトルに」そもそも『核ごみ』とは何か 深地層処分は最善か」です。
梅雨時でしたが、晴れで気温も高くなく、風もあって、
JR「大府」駅から徒歩30分の道のりも気持ちよく歩けました。
ところどころ、坂を上ったり、下ったり、
汗をかくほどではなく、ちょうどいい運動でした。
<略歴>
マシオン恵美香氏は、北海道在住で、
「ベクレルフリー北海道」代表
「核ごみ問題研究会」
「泊原発dの廃炉をめざす会」など、
原発反対運動をされていらっしゃいます。
職業は画家で、植物の細密画を描かれているそうです。
また、アトリエ「アリス」で、子供絵画教室と大人向け植物画教室をされているとか。
ラジオのパーソナリティーも昔されていたそうです。
<きっかけ>
そんな彼女が原発反対運動をされたきっかけは、
1つには、お父様が長崎で被爆されていたこと、
そして、マシオン恵美香氏ご自身も、胃がんになられ、
胃と胆のうの全摘出をされたそうです。
東京への進学をお嬢様が希望されたそうですが、
被爆三世ということで影響を考え、北海道に引き留められたそうです。
何よりも運動を進める原因となったのが、
お嬢様が進学された函館教育大学は函館市にあり、その目と鼻の先に
青森県の「大間原発」の建設がすすめられたことでした。
<大間原発訴訟>
マシオン恵美香氏の感覚では、「大間原発」」は青森県ではなく、
北海道の一部だそうです。
たった、50kmしか離れていません。※
※マシオン恵美香氏より、「直線距離では20km以下のようです」とご指摘をいただきました。
グーグルマップで距離を測ってみました。
「大間原発」-「汐首岬」21.08km
「大間原発」-「立待岬」28.88km
「大間原発」-「JR函館駅」31.31km
「大間原発」-「北海道教育大学函館校」32.73km
この計測は大間原発の中心部からなので、大間原発の端からなら、
20㎞以下になるかもしれません。
改めてその距離の近さに驚きました。
大間原発にもしものことがあったら、被害にあうのは確かに北海道の人々です。
北海道は日本の食糧基地。
その食糧基地が放射能で汚染されてしまうかもしれない。
日本の食糧自給の生命線が立たれてしまうのです。
大間原発の最も大きな危険性は「フルMOX燃料」であること。
「フルMOX燃料」は誰もやったことがないことなのです。
それが活断層がある場所に建設中なのです。
現在は建設が止められていますが、稼働しそうな状況にあります。
<稼働しなければ大丈夫?>
稼働しなかったら大丈夫なのでしょうか。
原発の稼働が止まっても、一度運び込まれた燃料はそのままです。
「使用済み核燃料」はずっと置きっぱなしなのです。
また、未使用の新燃料も一度搬入されたら、
そのままずっとそこに置きっぱなしになります。
そしてまわりの環境を汚染しつづけるのです。
使用済燃料がなにかしらの原因で有事に至ると、
拐取できなくなった放射性廃棄物は、無主物と称されてしまいます。
つまり、誰のものでもないことです。
<再生可能エネルギーへシフトしたカリフォルニアの電力会社>
カリフォルニアの電力会社SMUD(サクラメント電力公社)は、
1989年に住民投票があり、その翌日にランチョセコ原発を止めました。
マシオン恵美香氏はこの原発が止まった年に
北海道泊原発が稼働したことに憤りをおぼえるそうです。
私も、「アメリカは自国の原発を止めるために、
日本に原発を輸出した」という意見を聞いたことがあり、
なぜ、地震国日本に原発が建設されたのか疑問でなりません。
マシオン恵美香氏は実際に廃炉となったランチョセコ原発まで見学に行かれたそうです。
広大なブドウ畑の中に突然現れる原発の冷却塔。
廃炉になったいきさつは、ちょっと日本では考えられない話でした。
アメリカでは、原発の廃棄ゴミの処分も電力会社が担わなければなりません。
そのため、SMUDは経営困難に陥っていなのです。
電力会社が原発をやめたいと考え、
そして、住民意識も高く住民投票となった、ということだそうです。
ただし、その使用済み燃料は「乾式貯蔵」というよりは、
行き先が決まらず敷地内に放置されているという状態に陥っています。
<そもそも「核ごみ」とは何か?>
法律上で「核ごみ」と認められているのは、
実は「ガラス固化した特定放射性廃棄物第一種」のみなのです。
それ以外の使用済み核燃料は「有用物」であり、ゴミという扱いを受けていないのです。
ガラス固化されたものだけが、最終処分場で10万年もの長期間、
深地層処分の対象とされています。
世界的には使用済み核燃料も「高レベル放射性廃棄物」として扱う国が多いそうです。
<しきい値が変わった!!>
昔は10ベクレル/kg以上は私たちがふれていいものではありませんでした。
ところが、現在では8000ベクレルまで大丈夫なのです。
(平成23年の震災後、一般の人の場合でも1mSv(ミリシーベルト)から
20mSvに引き上げられました)
マシオン恵美香氏は、基準値が変えられていくことに非常に憤りを感じられていました。
(もちろん、私もそうです。
セシウムの基準値が飲料水でも1kg10ベクレルから、200ベクレルへ。
20倍なんて、とんでもない。この基準はどこからきているのだろうか。
誰が考えたのだろうか、と思ってしまいます。)
こうしたこともあって、マシオン恵美香氏は、
行政がやることに、間違いがあるのではと監視の目で見なければならないと、
おっしゃっています。
実際、キレート樹脂で放射性廃棄物を固め、河畔に放置するという、
「実験」「研究」があり、
川べりにプラスチックがぼろぼろになった状態で放置されているそうです。
<北海道の条例「特定放射性廃棄物を受け入れがたい」>
北海道では原発事故以前から、日本中の核ごみの受け入れ先候補となってきました。
地域自治体は、首長が変わるたびに、
住民・議会・主張がそろって
「受け入れ拒否態度」を繰り返し示す必要があります。
北海道内自治体では20市町村で、放射性廃棄物を受け入れない意見書、
条例を決議しました。
下記はマシオン恵美香氏が質問された時の回答です。
<洗脳のための副本を配布するNUMO>
NUMOは日本語に直すと原子力発電環境整備機構です。
学校用教材に「電気のごみ」と表現・記載しています。
放射性廃棄物は「原子力のごみ」というべきではないでしょうか?
他の発電方法は放射能をださないのですから。
<核ごみは10万年も先ではなく今が一番危険>
10万年先まで考えた多重バリア。
それは誰がいつ、安全だと立証したのでしょうか?
NUMOは300年もつつもりで100年先を計画しています。
そのため、核ごみを深地層処分するのは、巨額な穴掘り事業を推進する、
無駄遣いでしかないそうです。
まず、使用済み核燃料を先になんとかすべきではないでしょうか?
なぜ、深地層処分が取りざたされるのでしょうか?
実は、深地層処分は深さ300mの穴を横に掘っていきますが、
とてつもなく広い北海道キャンパスと同じぐらいの面積が必要なのです。
そして、その土地は固定資産税が2倍になります。
地方自治体にとって、固定資産税が2倍になるというのは、
莫大な収入が得られるというメリットがあるのです。
さて、その深地層処分は安全なのでしょうか?
NUMOはは「最悪シナリオがある」と言っていますが、
東京大学名誉教授であり、NUMOの理事長でもある近藤俊介氏は、
「最悪シナリオはありません」と正直におっしゃっています。
日本はいつ火山が噴火するかもしれない。
どこに活断層があるかもわからない。
外国と比べ、地下水がとても多く、水害事故も予想されます。
これらのことから、深地層処分の場所を決定することは、
意味がないのではないでしょうか?
核のごみ・使用済み燃料の「今」(リアル)は、
エネルギー問題ではなく命の問題であり、
原子力防災避難 問題です。
中間貯蔵で「少しの間だけ置かせて」と約束したとしても、
延々とその場に置き去りになる可能性が高いのです。
下のパンフレットは他の講演会の資料です。
(原子力は「今」危険な状態が続いているのですね。)
<食の安全>
大熊町の議員をされている方の話によると、
「セシウムの数値しか測定できない機械にたった15分通すそうです。
もし、100ベクレルを過ぎていたら、何度もやり直し
下がったら出荷する。」そうです。
移送、加工、数値の改ざん、何も信じれれない状況です。
ちなみに、トマトやいちごは、ヘタを取った場所が生産地になります。
福島産でもヘタを他の地域でとれば、そこが生産地になるそうです。
また、コメもいつの間にかとんでもない法律が作られていました。
どの産地のコメでも、福島のコメを3%混ぜてもよく、
それを表示する義務もないそうです。
<ムラサキツユクサ>
ムラサキツユクサは帰化植物。
原子力発電所の周りには必ず植えてあるそうです。
なぜなら、ムラサキツユクサはおしべがすごく早く伸びるのですが、
放射性物質を感知するとおしべが紫色からすぐにピンクになるからだそうです。
下の写真は、マシオン恵美香氏が描かれたものです。
――――――――――――――――――――――――――
<感想>
今日の話の中で一番印象に残ったのは、
「最終処分場を作らせない」という考え方でした。
「一番安全な場所に最終処分場を作る。
だから、その場所を決定しなければならない」
というNUMOの考え方に、
私も知らず知らずのうちに毒されてしまっていたようです。
私たちは原発を作るのに賛成したわけではないのだから、
その後のごみの処分方法について、私たちが決めることではないのですね。
これは私の考え方ですが、
安価な電気の供給と、放射能に汚染されない世界、
私たちが選択する権利があっても良いはずです。
それをすっ飛ばして、「最終処分地を決定しないのはわがままだ」と非難するのは、
責任転嫁以外の何物でもないのだと考えます。
また、最終処分地が決定されることで、
「核のリサイクル方法が確立された」という誤解を招く可能性もあると思います。
アメリカが断念し、ドイツが断念したことを日本はできるのでしょうか?
アメリカの原発が持続不可能だったから、
日本に原発がセールスされた、といういきさつも大事かと思います。
核リサイクルはどの国も成功していない未知の領域です。
「引き返す勇気」を持つためにも、
少なくとも、日本中の原発の全面廃炉が決定するまでは、
最終処分地を決定しない方が良いと私も考えます。
私個人は、電気が値上がりしたら、本当に必要な分しか使いません。
別に、夕食は明るいうちに食べてしまえばよいのです。
ソーラーランタンで読書位はできます。
エアコンは現在でも1年で数日しか使いません。
また、30分ぐらいなら歩くのはへっちゃらです。
自動車がなくても、自転車で生活できているのです。
結局、質素な生活が出来る人間は、少しだけ不便になるだけですむのです。
健康が何より大切だと感じています。
今日も1万歩歩けたことに感謝です。
おおぶ文化交流の社 会議室 13:30~15:30
マシオン恵美香氏の講演会に行ってきました。
タイトルは、「どうする『核ゴミ』問題」 で、
サブタイトルに」そもそも『核ごみ』とは何か 深地層処分は最善か」です。
梅雨時でしたが、晴れで気温も高くなく、風もあって、
JR「大府」駅から徒歩30分の道のりも気持ちよく歩けました。
ところどころ、坂を上ったり、下ったり、
汗をかくほどではなく、ちょうどいい運動でした。
<略歴>
マシオン恵美香氏は、北海道在住で、
「ベクレルフリー北海道」代表
「核ごみ問題研究会」
「泊原発dの廃炉をめざす会」など、
原発反対運動をされていらっしゃいます。
職業は画家で、植物の細密画を描かれているそうです。
また、アトリエ「アリス」で、子供絵画教室と大人向け植物画教室をされているとか。
ラジオのパーソナリティーも昔されていたそうです。
<きっかけ>
そんな彼女が原発反対運動をされたきっかけは、
1つには、お父様が長崎で被爆されていたこと、
そして、マシオン恵美香氏ご自身も、胃がんになられ、
胃と胆のうの全摘出をされたそうです。
東京への進学をお嬢様が希望されたそうですが、
被爆三世ということで影響を考え、北海道に引き留められたそうです。
何よりも運動を進める原因となったのが、
お嬢様が進学された函館教育大学は函館市にあり、その目と鼻の先に
青森県の「大間原発」の建設がすすめられたことでした。
<大間原発訴訟>
マシオン恵美香氏の感覚では、「大間原発」」は青森県ではなく、
北海道の一部だそうです。
※マシオン恵美香氏より、「直線距離では20km以下のようです」とご指摘をいただきました。
グーグルマップで距離を測ってみました。
「大間原発」-「汐首岬」21.08km
「大間原発」-「立待岬」28.88km
「大間原発」-「JR函館駅」31.31km
「大間原発」-「北海道教育大学函館校」32.73km
この計測は大間原発の中心部からなので、大間原発の端からなら、
20㎞以下になるかもしれません。
改めてその距離の近さに驚きました。
大間原発にもしものことがあったら、被害にあうのは確かに北海道の人々です。
北海道は日本の食糧基地。
その食糧基地が放射能で汚染されてしまうかもしれない。
日本の食糧自給の生命線が立たれてしまうのです。
大間原発の最も大きな危険性は「フルMOX燃料」であること。
「フルMOX燃料」は誰もやったことがないことなのです。
それが活断層がある場所に建設中なのです。
現在は建設が止められていますが、稼働しそうな状況にあります。
<稼働しなければ大丈夫?>
稼働しなかったら大丈夫なのでしょうか。
原発の稼働が止まっても、一度運び込まれた燃料はそのままです。
「使用済み核燃料」はずっと置きっぱなしなのです。
また、未使用の新燃料も一度搬入されたら、
そのままずっとそこに置きっぱなしになります。
そしてまわりの環境を汚染しつづけるのです。
使用済燃料がなにかしらの原因で有事に至ると、
拐取できなくなった放射性廃棄物は、無主物と称されてしまいます。
つまり、誰のものでもないことです。
<再生可能エネルギーへシフトしたカリフォルニアの電力会社>
カリフォルニアの電力会社SMUD(サクラメント電力公社)は、
1989年に住民投票があり、その翌日にランチョセコ原発を止めました。
マシオン恵美香氏はこの原発が止まった年に
北海道泊原発が稼働したことに憤りをおぼえるそうです。
私も、「アメリカは自国の原発を止めるために、
日本に原発を輸出した」という意見を聞いたことがあり、
なぜ、地震国日本に原発が建設されたのか疑問でなりません。
マシオン恵美香氏は実際に廃炉となったランチョセコ原発まで見学に行かれたそうです。
広大なブドウ畑の中に突然現れる原発の冷却塔。
廃炉になったいきさつは、ちょっと日本では考えられない話でした。
アメリカでは、原発の廃棄ゴミの処分も電力会社が担わなければなりません。
そのため、SMUDは経営困難に陥っていなのです。
電力会社が原発をやめたいと考え、
そして、住民意識も高く住民投票となった、ということだそうです。
ただし、その使用済み燃料は「乾式貯蔵」というよりは、
行き先が決まらず敷地内に放置されているという状態に陥っています。
<そもそも「核ごみ」とは何か?>
法律上で「核ごみ」と認められているのは、
実は「ガラス固化した特定放射性廃棄物第一種」のみなのです。
それ以外の使用済み核燃料は「有用物」であり、ゴミという扱いを受けていないのです。
ガラス固化されたものだけが、最終処分場で10万年もの長期間、
深地層処分の対象とされています。
世界的には使用済み核燃料も「高レベル放射性廃棄物」として扱う国が多いそうです。
<しきい値が変わった!!>
昔は10ベクレル/kg以上は私たちがふれていいものではありませんでした。
ところが、現在では8000ベクレルまで大丈夫なのです。
(平成23年の震災後、一般の人の場合でも1mSv(ミリシーベルト)から
20mSvに引き上げられました)
マシオン恵美香氏は、基準値が変えられていくことに非常に憤りを感じられていました。
(もちろん、私もそうです。
セシウムの基準値が飲料水でも1kg10ベクレルから、200ベクレルへ。
20倍なんて、とんでもない。この基準はどこからきているのだろうか。
誰が考えたのだろうか、と思ってしまいます。)
こうしたこともあって、マシオン恵美香氏は、
行政がやることに、間違いがあるのではと監視の目で見なければならないと、
おっしゃっています。
実際、キレート樹脂で放射性廃棄物を固め、河畔に放置するという、
「実験」「研究」があり、
川べりにプラスチックがぼろぼろになった状態で放置されているそうです。
<北海道の条例「特定放射性廃棄物を受け入れがたい」>
北海道では原発事故以前から、日本中の核ごみの受け入れ先候補となってきました。
地域自治体は、首長が変わるたびに、
住民・議会・主張がそろって
「受け入れ拒否態度」を繰り返し示す必要があります。
北海道内自治体では20市町村で、放射性廃棄物を受け入れない意見書、
条例を決議しました。
下記はマシオン恵美香氏が質問された時の回答です。
<洗脳のための副本を配布するNUMO>
NUMOは日本語に直すと原子力発電環境整備機構です。
学校用教材に「電気のごみ」と表現・記載しています。
放射性廃棄物は「原子力のごみ」というべきではないでしょうか?
他の発電方法は放射能をださないのですから。
<核ごみは10万年も先ではなく今が一番危険>
10万年先まで考えた多重バリア。
それは誰がいつ、安全だと立証したのでしょうか?
NUMOは300年もつつもりで100年先を計画しています。
そのため、核ごみを深地層処分するのは、巨額な穴掘り事業を推進する、
無駄遣いでしかないそうです。
まず、使用済み核燃料を先になんとかすべきではないでしょうか?
なぜ、深地層処分が取りざたされるのでしょうか?
実は、深地層処分は深さ300mの穴を横に掘っていきますが、
とてつもなく広い北海道キャンパスと同じぐらいの面積が必要なのです。
そして、その土地は固定資産税が2倍になります。
地方自治体にとって、固定資産税が2倍になるというのは、
莫大な収入が得られるというメリットがあるのです。
さて、その深地層処分は安全なのでしょうか?
NUMOはは「最悪シナリオがある」と言っていますが、
東京大学名誉教授であり、NUMOの理事長でもある近藤俊介氏は、
「最悪シナリオはありません」と正直におっしゃっています。
日本はいつ火山が噴火するかもしれない。
どこに活断層があるかもわからない。
外国と比べ、地下水がとても多く、水害事故も予想されます。
これらのことから、深地層処分の場所を決定することは、
意味がないのではないでしょうか?
核のごみ・使用済み燃料の「今」(リアル)は、
エネルギー問題ではなく命の問題であり、
原子力防災避難 問題です。
中間貯蔵で「少しの間だけ置かせて」と約束したとしても、
延々とその場に置き去りになる可能性が高いのです。
下のパンフレットは他の講演会の資料です。
(原子力は「今」危険な状態が続いているのですね。)
<食の安全>
大熊町の議員をされている方の話によると、
「セシウムの数値しか測定できない機械にたった15分通すそうです。
もし、100ベクレルを過ぎていたら、何度もやり直し
下がったら出荷する。」そうです。
移送、加工、数値の改ざん、何も信じれれない状況です。
ちなみに、トマトやいちごは、ヘタを取った場所が生産地になります。
福島産でもヘタを他の地域でとれば、そこが生産地になるそうです。
また、コメもいつの間にかとんでもない法律が作られていました。
どの産地のコメでも、福島のコメを3%混ぜてもよく、
それを表示する義務もないそうです。
<ムラサキツユクサ>
ムラサキツユクサは帰化植物。
原子力発電所の周りには必ず植えてあるそうです。
なぜなら、ムラサキツユクサはおしべがすごく早く伸びるのですが、
放射性物質を感知するとおしべが紫色からすぐにピンクになるからだそうです。
下の写真は、マシオン恵美香氏が描かれたものです。
――――――――――――――――――――――――――
<感想>
今日の話の中で一番印象に残ったのは、
「最終処分場を作らせない」という考え方でした。
「一番安全な場所に最終処分場を作る。
だから、その場所を決定しなければならない」
というNUMOの考え方に、
私も知らず知らずのうちに毒されてしまっていたようです。
私たちは原発を作るのに賛成したわけではないのだから、
その後のごみの処分方法について、私たちが決めることではないのですね。
これは私の考え方ですが、
安価な電気の供給と、放射能に汚染されない世界、
私たちが選択する権利があっても良いはずです。
それをすっ飛ばして、「最終処分地を決定しないのはわがままだ」と非難するのは、
責任転嫁以外の何物でもないのだと考えます。
また、最終処分地が決定されることで、
「核のリサイクル方法が確立された」という誤解を招く可能性もあると思います。
アメリカが断念し、ドイツが断念したことを日本はできるのでしょうか?
アメリカの原発が持続不可能だったから、
日本に原発がセールスされた、といういきさつも大事かと思います。
核リサイクルはどの国も成功していない未知の領域です。
「引き返す勇気」を持つためにも、
少なくとも、日本中の原発の全面廃炉が決定するまでは、
最終処分地を決定しない方が良いと私も考えます。
私個人は、電気が値上がりしたら、本当に必要な分しか使いません。
別に、夕食は明るいうちに食べてしまえばよいのです。
ソーラーランタンで読書位はできます。
エアコンは現在でも1年で数日しか使いません。
また、30分ぐらいなら歩くのはへっちゃらです。
自動車がなくても、自転車で生活できているのです。
結局、質素な生活が出来る人間は、少しだけ不便になるだけですむのです。
健康が何より大切だと感じています。
今日も1万歩歩けたことに感謝です。
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