STAP細胞と特許

先日、FACEBOOKでスタッフ細胞が米国から日米で特許取得された旨の記述を見かけました。
真偽を確かめたくて調べてみました。

「特許情報プラットフォーム」から「小保方」で検索してみました。
以下は主な内容の抜粋です。

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-183145(P2018-183145A)
(43)【公開日】平成30年11月22日(2018.11.22)
(54)【発明の名称】多能性細胞のデノボ生成

(32)【優先日】平成24年4月24日(2012.4.24)
(33)【優先権主張国】米国(US)
(31)【優先権主張番号】61/779,533
(32)【優先日】平成25年3月13日(2013.3.13)
(33)【優先権主張国】米国(US)
(71)【出願人】
【識別番号】503146324
【氏名又は名称】ザ ブリガム アンド ウィメンズ ホスピタル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】The Brigham and Women’s Hospital, Inc.

(72)【発明者】
【氏名】バカンティ、チャールズ エー.
(72)【発明者】
【氏名】バカンティ、マーチン ピー.
(72)【発明者】
【氏名】小島 宏司
(72)【発明者】
【氏名】小保方 晴子
(72)【発明者】
【氏名】若山 照彦
(72)【発明者】
【氏名】笹井 芳樹
(72)【発明者】
【氏名】大和 雅之

(57)【要約】 (修正有)
【課題】外来遺伝子材料を導入することなしに、より多能性の状態を細胞にとらせることに関する方法、アッセイ、および組成物に関する。
【解決手段】細胞を、低pHストレスに供する工程を含む、Oct4を発現する細胞を含有する細胞塊を生成する方法であって、該低pHが、5.4~5.8のpHであり、且つ、pHの調整がATPを用いて行われることを特徴とする、方法。細胞塊が外来遺伝子、転写物、タンパク質、核成分もしくは細胞質の導入なしに、または細胞融合なしに生成される方法。

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「STAP細胞」としての意味はなくなったとの記述がされたサイトもありました。
ただ、特許が取得されたのは事実で、優先主張国が「アメリカ」であるのが大事なのではないでしょうか?

日本は限りなくブラックに近いグレー扱いとしました。
一方、アメリカは形こそ異なるかもしれませんが、特許取得への道を切り開きました。
将来を見据えた対応をしたのはどちらの国だったのでしょうか?

研究には莫大なお金がかかります。
企業にとっても大学にとっても。
より簡単な方法が発明された場合、多額の投資をした側は投資の回収をしたいと思うのは、理解できます。
しかしながら、より長期的な視野に立った場合、
一時的な損を受け入れ、将来的な利益を優先することも一つの選択肢です。

遠い将来を考えず、目先だけの利益を考える、
日本がその体質を変えない限り、発展とはほど遠くなるかもしれません。
広い視野に立ち物を考えることが出来る人がリーダーになれる日本になることを切に願っています。

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この記事へのコメント

sinkan
2020年10月08日 20:37
過去記事に失礼します。
その内容ちゃんと確認していただければわかりますが、あくまで「申請中」の段階で合った話で2020/4/6に棄却判決が出ており、7/30には取り下げが行われています。「 特許出願2018-117481」で見ていただくとわかるかと思いますが、この記事が書かれた時点ではあくまで「申請中」でした。
また、出願人がブイセル社に変わっています。

アメリカについてはこちらが参考になりますが、流れとしては同じで特許は取得できていません。
2回目の最終棄却判決が出たのち、RCE(継続審査要求)を再度継続して行っていますので、特許取得は日本もですがアメリカでも特許申請は認められていないのが現状です。

https://teabreakt2.hatenablog.com/

その他参考までに、ハーバード大は小保方晴子のSTAP論文についての審査を行っており、Nature誌へ掲載した論文の取り下げを正しいかったとしています。

https://retractionwatch.com/2020/02/13/fourth-retraction-for-haruko-obokata-focus-of-stap-cell-scandal-after-harvard-investigation/
Kawara Nadesiko
2021年01月09日 16:07
sinkanさま

大変返事が遅くなり、失礼いたしました。
詳細なご報告ありがとうございます。

現在も小保方さんは発明者の一人として3件の特許の出願に関わってみえます。

彼女の研究者としての未来は閉ざされてしまいましたが、その研究の成果を生かそうとしている人々もまた存在しているのだと感じています。

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